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おりものの匂いについて

おりものとは女性の膣から分泌される体液のことで、膣内を清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぐ重要な役割を果たしています。健康的なおりものには通常、微かな匂いがありますが、これは個人差があり、また月経周期によっても変化します。
その量や色、匂いの変化に気づいて不安を感じることがあるかもしれません。特に匂いの変化は、デリケートな話題であるため相談しづらく、一人で悩まれる方も多いでしょう。
梅田の志村ウィメンズクリニックでは患者様のプライバシーに最大限配慮し、デリケートな悩みにも丁寧に対応いたします。
おりものの匂いが変化する原因
おりものの匂いには生理的な変化によるものから、受診を要する病的な原因によるものまで様々です。
生理的な変化として月経周期による変化や妊娠、更年期によっておりものに匂いが生じることがあります。
一方、病的な原因としては魚臭い匂いを特徴とする細菌性膣症、パンや酵母のような匂いがするカンジダ膣炎、悪臭を伴うことが多いトリコモナス膣炎、そして性感染症などが考えられます。
それぞれ匂いの特徴や原因が異なるため、少しでもいつもと違う匂いを感じたら、できるだけ早く当院へご相談ください。
このような場合はご相談ください
- これまでと明らかに異なる強い匂いがする
- 魚臭い、腐敗臭などの不快な匂いがする
- 匂いの変化と共に、色や量にも変化がある(黄色や緑色、灰色、水様性など)
- かゆみや痛みなどの症状を伴う
- 下腹部痛や発熱を伴う など
「恥ずかしい」という理由で受診をためらわず、気になる症状があればお早めにご相談ください。早期の対応が症状の改善につながります。
おりものの匂いに対する検査や治療方法
おりものの匂いの原因を特定するために、症状の経過や性行為の有無、使用している洗浄剤などをお聞きすることがあります。
他にも内診やおりものの培養検査、必要に応じて超音波検査(エコー)や血液検査などを行います。検査結果に基づいて適切な治療方法をご提案します。
薬物療法
感染症が原因の場合、それぞれに適した方法によって治療します。
使用する薬剤は内服薬や、膣錠という膣に直接挿入するタイプの薬剤を使用します。細菌性膣症には抗生物質を、カンジダ膣炎には抗真菌薬を処方します。
また性感染症が原因の場合は、原因となる病原体に応じた抗生物質を使用します。
セルフケアに関する指導
日常的に行えるセルフケアとして、まずは過度な洗浄を避けぬるま湯で優しく洗うことが大切です。また通気性の良い綿の下着を使用し、蒸れないように常に清潔に保つよう心がけましょう。
さらに、強い香りの石鹸や入浴剤の過度な使用も控えましょう。ストレス管理と十分な睡眠も、体全体の健康管理を行うという意味で大切なポイントです。
これらの対策を日常生活に取り入れることで、不快な症状の予防につながります。